最近の同人誌印刷セットにはほぼついてくるPP加工。ちなみにPPとはポリプロピレンのことです。
印刷をした表面に薄い膜を貼ることで、摩擦による傷を防いだり、見栄えをよくしたりします。

ときどきPP加工をする締切に間に合わなくて、そのままの状態で製本してもらうことがあるのですが、即売会会場で本を積むときにスレてしまうことがありました……
思った以上に同人誌は擦れに弱いです。特殊紙で印刷するとき以外はつけることをオススメします。

基本的なPPとしては「クリアPP」もしくは「マットPP」があげられます。他にも「ホログラムPP」「ベルベットPP」などがあります。

クリアPP

スタンダートなPPその1です。別名「グロスPP」「つや(あり)PP」など。綺麗な光沢が生まれます。また、最も傷に強いPPです。
あまりピンとこない方は、光沢のあるタイプの漫画の単行本や教科書などを思い浮かべていただけたらわかりやすいと思います。ちょっと手にベタっとくっつく、あのツヤです。
印刷所のセットではこのPPがセットになっているところが非常に多いです。締切が伸びないのであれば、迷うことなく使ってしまいましょう。

個人的には、ギャグ本や明るいテイストの時にこのPPを使用します。季節で言うと夏のイメージが強いですね。あとは、色がはっきり鮮明になる(気がする)ので、パキっとした色合いの塗り・アニメ塗りをしたときにこちらのPPを使用することが多いです。

マットPP

スタンダートなPPその2です。別名「つや消し加工」など。こちらは光沢が発生せず、高級な仕上がりになります。ただし、クリアPPに比べると少し傷に弱いです。
また、クリアPPよりも少し高めの値段設定、もしくは締切が1日早く設定されているところが多いです。セットで入っているところはお得です。笑

個人的には、シリアス本など少し重めのテイストの時にこのPPを使用します。また、表紙が白背景だとこのPPを使うか特殊紙を使用していることが多いです。そして、クリアPPとは反対に冬のイメージが強いです。
また、水彩塗りなどあっさりした塗りにも相性が良いと思っています。

ホログラムPP

ここから先は完全にオプションの世界です。別料金がかかる場合がほとんどですが、表紙はかなり華やかになります。
さて、ホログラムPPですが、こちらは色々な形のモチーフが七色に輝く加工です。
自分ではやったことのない加工なので、プリントオンさんのページに飛ぶとわかりやすいです。
こちらからどうぞ。

こちらの加工の注意点ですが、表紙を作る際にはっきりとした色使い・塗り方でないとホログラムに負けて絵がボヤけてしまいます。
そもそもこの加工を使う時ってギャグだったり明るい話だったりがっつりR18だったりというイメージが強いので、絵の明るさをより強めたいときにはうってつけの加工だと思います。

ベルベットPP

オプション系PPその2です。こちらは見た目はマットPPに似ていますが、よりしっとりとした手触りが楽しめるPPです。イメージ的にはマットPPよりも少しけば立った感じ。
高級なフルーツの箱とかに使われているしっとりとした加工、そういうイメージです(伝わりにくい)

私は使用したことがないのですが、マットPPよりも高級感のある手触りになります。

PPの可能性を探ってみる

同人誌の表紙と言えばアートポストやホワイトポストなど、厚めのつるっとした紙に印刷することがほとんどです。
一番スタンダードな組み合わせはそれらの紙×クリア・マットPPですが、紙を特殊紙にすることでまた違った感触が生まれます。

パール系の紙×PP

パール系×クリアPP

淡いきらめきに光沢が付き、より高級感のある仕上がりになります。
TwitterなどではペルーラとクリアPPを使用されている方が多いですが、個人的にはきらびきなど控えめのキラキラ系用紙でも楽しいかもしれません。

パール系×マットPP

こちらはマットの質感できらめきを抑える仕上がりになります。
正直会場で手にとった時点ではわかりにくいのですが、家に帰って開いてみると上品に輝いている感覚になります。
にじみ出るような輝きが欲しい方はぜひ。こちらはペルーラなどのキラキラが強めの紙でお試しください。

マーメイド×PP

学校の文集などでおなじみのマーメイド紙にPPをかけるのもひそかな人気です。
でこぼこの感触にPPで質感をつけるので、クリアでもマットでもお好みの方をどうぞ。
紙とPPだけで表情が作れるのでデザイン系表紙の本にもおすすめです。

この他にも組み合わせは無限大です。
少し違った感じの表紙が作れますので、同人誌作成に慣れたころに試してみてはいかがでしょうか?