損益分岐点で部数を考えよう

同人活動に慣れてきた方向け
Lalmch / Pixabay

夏コミの原稿ラッシュ、そしてお盆休み……といろいろあってブログの更新が停滞していました。あいさかです。
夏コミに参加された皆様お疲れ様でした!大阪のコミックシティに参加される皆様頑張ってください!(もしくはまだ原稿中かもしれませんが……!)
さて、今回の記事はイベントで赤字を出してしまった方々、修羅場脳で頒布物を作りすぎてしまった方々へのアドバイスとして、損益分岐点で部数を考えてみる方法をご紹介します。
私も大学の授業で少しかじっただけなのであまり難しくはならない解説になると思いますが、どうかご参考になれば幸いです。

★今回は赤字を避けるということに全力を注ぐ記事なので、同人は赤字抱えてなんぼ!趣味なんだから!みたいな方には向かない記事です。

損益分岐点とは

損益分岐点とは管理会計で使われる用語です。メーカーの営業さんや経理の方々だとご存じの方は多いと思います。
簡単に言えば、利益ゼロが達成される点です。同人で言えば〇〇冊(枚、セットetc)売れば赤字回避できるというタイミングですね。
本来の損益分岐点は固定費と変動費を計上したのちに固定費÷{1―(変動費÷売上高)}みたいな計算を行うのですが、
私の場合は新刊の売上で諸々の費用を支払えるかどうかという視点で計上しています。

もし新刊が損益分岐点を達成せずに残ったら、次回以降のイベントや書店委託で回収を狙っていきます。
もちろん回収し終わった時点でその頒布物には利益が発生します。そのお金で次回の新作印刷代に充てちゃいましょう!

同人活動においての損益分岐点

結構忘れがちですが、(私だけかもしれませんが)同人活動には印刷費以外にも様々な費用がかかります。上記の「諸々の費用」の内訳は以下の通りです。

・印刷費
・サークル参加費
・交通費(往復)
・ポスター印刷などの装飾費
・宿泊費
・食費
・売り子さんへの謝礼
・在庫、書店委託用運送料

あくまで一例です。人によっては印刷費のみを費用と考えたり(その他の費用は趣味としての出費で考える方法。結構一般的です)、お子様がいらっしゃる方は託児施設料などが増えたりします。どこまでを費用と捉えるかは自分次第です。

そしてそれらを計算すると
自分が考える費用÷頒布金額=損益分岐点(=赤字にならない数、端数は切り上げ)
となります。計算どころか電卓が苦手な人も簡単に計算できます!!

 

モデルケースのご紹介

ちなみに、私はエクセルに費用をまとめています。これは2018年の冬コミの場合です。

支出  
サークル参加費 -10,000
印刷費(本) -30,660
印刷費(ノベルティ、ポスター) -4,800
交通費 -1,434
送料 -1,200
その他諸費用(昼食代、おやつ代など) -1,500
支出計 -49,594

夕食代は基本的に含んでいませんが、大体5000円ぐらいです。
関西に住んでいたころはこれに往復の新幹線代や宿泊費が加算されていたので、大体10万越えでした……やっぱり同人ってお金がかかる……

で、この場合の損益分岐点を計算すると
49,594円÷500円=99.188
なので、新刊を100冊頒布すると赤字が回避できるというわけです。

ちなみに、夕食代5000円を含めると
54,594÷500=109.188
となるので、110冊頒布すると赤字回避です。
この時は手搬入の関係もあり100部しか刷れなかったので、新刊だけを考えると頒布前から赤字確定だったわけですね……

損益分岐点の活用方法

この考え方を参考にすると、「開場〇時間で完売したのに赤字になった!」という悲劇を回避することが出来ます。
また、経験のある方だと事前にある程度の損益分岐点がわかります。
よって、「あと〇〇円出すだけでいつもより100冊多く刷れるのでは!?」といった修羅場脳からくる作りすぎの赤字を予防する有効手段ともいえます。

お金の心配を最小限にとどめ、快適な同人ライフを過ごしましょう!