社会人向け!原稿スケジュールの立て方

アイディア集
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私は中学生の時から同人活動を始めたのですが、社会人になったら忙しすぎて同人活動なんてできないだろう……と思っていました。
が、実際には何とかできています。今回はそんな何かと忙しい会社勤めのサークルさんに送る記事です。
※今回の記事は主に漫画・小説サークル向けの記事ですが、筆者の経験上より漫画サークルに向けた記事になっていると思われます。

使える時間を考えてみよう

学生のころに比べ、社会人はどうしても自由時間が足りなくなってしまいます。
しかし、社会人とは言っても拘束時間はさまざま。ということで、原稿作業に使える時間を考えてみましょう。

勤務時間・残業時間

とりあえず最重要ポイントです。8時間勤務で残業無しの方もいらっしゃれば、がっつり100時間残業なんて方もいらっしゃるはず(個人的に転職しては?とは思いますが)
今の自分にどれだけの自由時間があるかざっくり計算してみましょう。

通勤時間

忘れがちなのが通勤時間です。公共交通機関を使用していれば、この時間は原稿時間に充てることができます。大きくパソコンを広げて……は不可能ですが、携帯のメモを使用してアイディア出しをすることもできますし、どうしても走りたいソシャゲイベントがあればこの時間を利用して走りましょう。
自動車・バイク・自転車・徒歩などで通勤している間は、事故を起こさないことを一番に考えて行動しましょう(寝不足などで注意力散漫になっている可能性があります……)

生活時間

料理・食事・入浴・睡眠etc……生活に必要な時間です。
特に食事と睡眠はおろそかになりがちですが、健康な身体を維持するためにきちんとしておきましょう。
食事に関しては、作り置きのおかずを使用する、修羅場になる前にアレンジできる料理を大量に用意するなど、そこそこの対策は用意できます。(料理はいずれ記事にします。)
睡眠は生死にかかわってきます。絶対にとってください。重要なのは「自分が何時間寝ればすっきりと仕事に励むことが出来るか」を理解することです。

以上のことを踏まえて、原稿に充てられる時間を捻出してみてください。

使う時間を考えてみよう

ネタ出し、執筆作業、休憩時間など、原稿時間と言っても様々な要素があります。それらを整理してみましょう。

1Pあたりにかかる時間を計算してみる

小説を書いていらっしゃる方なら1Pを埋めるのにかかる時間・推敲する時間、
漫画を描いていらっしゃる方なら1Pの下描きにかかる時間・ペン入れにかかる時間・仕上げにかかる時間をそれぞれ測ってみましょう。
一番時間がかかる箇所であれば望ましいです。そこから「自分が1P仕上げるのにかかる時間」を知ることができます。

ネタ出し(+プロット)の時間を考えてみる

創作活動にとって不可欠な「ネタ出し」。勝手にポンポン生まれちゃう!といった人からいつも難産……な人まで様々なタイプがいらっしゃると思います。(この項はまた別記事で説明できればと思います)

ネタを生み出して、プロットが完成する時間がどのくらいかかるのかもおおよその目安でいいので測ってみましょう。
プロットに関しては「お風呂に入りながら」「電車やバスに乗りながら」などのながら作業が可能ですので、プロットのためだけに割く時間はゼロだよ!という方もいらっしゃると思います。

休憩時間を考えてみる

人間、どんなに楽しくてもずっと作業することは不可能です。自分の休憩時間がどのくらい必要なのかを確認しましょう。(この項はまた別記事で考察できればと思います)
1Pごとに休憩するのか、○○分作業した後に休憩するのか、休憩時間は何分か……などの目安を知っておくと、何かと役に立つはずです。

スケジュールを立ててみる

かかる時間が計算出来たら、スケジュールを組んでみましょう。

モデル?ケースのご紹介

私の原稿パターンになりますが、少しご紹介します。
24P~32Pの漫画をイベントごとに描いています。

所要時間など
  • 平日5日間勤務。通勤時間は片道45分。徒歩30分、電車15分。
  • 毎日8時30分に家を出て、帰宅は20時ごろ。就寝は基本1時30分。
  • 平日はできるだけ自炊をしているため、毎日1時間ほど調理時間が必要。
  • 食事と入浴、休憩の時間は合わせて1時間ぐらい
  • 月曜日は習い事のため作業不可能。
    →よって、平日の作業時間はだいたい4時間程度。

  • 土曜日は習い事をしており、16時~22時30分ごろまで毎週出かけている。
    その際、身支度の時間に1時間程度かかる。
  • 日曜日は比較的フリーだが、だいたい2週間に1回は用事が入る。
  • 休みの日はゆっくり寝たいので8時間ほど睡眠時間を取る。削っても6時間半は割らない。
    →土曜日は作業時間4時間をベースに、進捗度合いによってフレキシブルに動く。
     日曜日はじっくり取り掛かりたい表紙を最優先に行い、あとはボーナス的な感覚で作業時間を補填する。

こんな感じでざっくりとタイムを取りました。

ネタ出し(プロット)

完全に空き時間で行っています。

  • 核となるネタを思いつく。シチュエーション、セリフなど。(だいたい入浴中)
    →常日頃ストックしているネタがあるので、それが使えそうなら使う。
  • ストーリーをネタに沿わせるためにあれこれ考えてみる。起承転結を作る。
    (入浴中・通勤中・仕事中など)
  • 忘れないうちに何かしら言葉にしてまとめる。これがプロットになります。
    仕事の休み時間で行っています。
  • どうしてもまとまらない場合は見切り発車でネームを描いてみる。(よくあります)

これでだいたい1週間程度です。頭の中にあるごちゃごちゃしたものを言葉に書き留めておきます。

ネーム

 

A5無地リングノートを使用してネームを描いています。
このタイミングでセリフをすべて考えていきます。
所要時間はだいたい10日~14日(で済んだら上々)
職場の空き時間や、退勤後や休日にファミレスで描いています。どうしても内容がまとまらない場合は「絶対変更しない!」と心に決めたところから下描きに入ります(ここが同人のいいところですよね……)

下描き

B5用紙にアナログで描いています。

  • 職場の休み時間に下描き→家に帰ってComic Studioでペン入れ・仕上げ
  • 近所のファミレスで下描き→家に帰ってComic Studioでペン入れ・仕上げ

の2パターンがほとんどなので、下描きが出来たページからどんどんパソコン作業に入っていきます。下描きは1Pあたり30分から1時間程度で描きあがります。

ペン入れ

ここから先は完全にパソコン(Comic studio)の作業になります。
自分の中では人物のペン入れ・セリフ打ちを「ペン入れ」、背景の書き込みやベタ・トーンを「仕上げ」として分けています。
この作業を行っているときは精神が参りがちになるので適宜休憩を取ります。所要時間は休憩込みで1P平均2時間程度。1日2P進めばいい感じです。

仕上げ

こちらも1P平均2時間程度。
1日2P進めば良い方なのですが、この作業が作品のクオリティを左右するので、本当はもう少しかけたいです。

表紙作業

先ほど少し触れましたが、表紙作業はかなり時間がかかる&本の顔になるため、なるべく早めの焦っていない段階に描いてしまうことが多いです。
下描き&線画に2時間程度、着色は最大6時間程度かかるので、土曜日に線画、日曜日に着色といった感じで一気に進めていきます。

スケジュール化すると

実は2月11日合わせのイベントに合わせて、24P(漫画部分16P)の本を入稿したばかりです。
今回のスケジュールはこんな感じ。お正月休みがあったので少し変則的ですが、参考になれば幸いです。

  • ネタ出し 1月6日、関西から関東に帰る新幹線の中でプロットを作る。
  • 1月8日~22日 ネーム作業。主に職場。
    ※12日(土)~14日(月)の3連休は関西から友達が来ていたので作業なし
  • 1月22日~29日 下描き開始。今回土日に全く時間がとれなさそうだったので、業務の手が空きそうな平日に午後半休を入れました……
  • 1月24日~2月6日 ストックが生まれ始める予定なのでペン入れ開始。
  • 1月30日~2月7日 ストックが生まれ始める予定なので仕上げ開始。上記の通り、サンプルを出したいところから順にベタ・トーン・背景を仕上げていきます。
  • 2月1・5(半休)日 表紙作成。
  • 2月7日 入稿完了。(結局この日だけマイルールを破って5時まで作業していました。反省)

今回は字で書き出しましたが、こんな感じの作業予定を携帯アプリに入れています。

何かしら参考になれば幸いです。